歯の健診票を学校でもらったら?結果の見方とその後の対応方法を紹介

新学期には歯科健診の予定を

いよいよ新学期がスタートしました。

もうしばらくすると、お子様が学校から歯科健診票をもらってきますが、歯科健診票には何が書かれているのでしょう。

健診票をもらったら歯医者にいかなければならないのかも、気になりますね。

今回は、歯科健診票の見方とその後の対応方法をご紹介します。

目次

学校健診でもらう歯科健診票とは?

歯科健診票は、健診結果が記載されているだけでなく、受診結果を学校に報告する際にも必要となるものです。

新学期には特にたくさんプリントが配布されるので、健診票を紛失しないように注意しましょう。

学校歯科健診は毎年行われるもの

学校健診は、毎年4月から6月の間に実施されています。文部科学省が定めた「学校保健安全法」により行われており、疾病などの早期発見・早期治療にも役立っているものです。

歯科健診は、子どもたちが健康診断の体験を通して自分の歯や口腔の健康状態を知り、健康の保持・増進への意欲を高めることも期待されています。

健診の結果は健診票で知らされる

歯科健診の結果は健診票によって本人や保護者に知らされ、疾病や異常の疑いがみられた場合には、医療機関への受診が勧められています。

学校歯科健診では、歯・歯ぐき・歯垢の付着のほか、顎関節・歯並び・噛み合わせなどについても異常がないか目視で確認し、「健康・要観察・要治療」に分類しています。

健診票には主治医の記載欄も

歯科健診票には、後日診察を行った歯科医が、どのような処置をしたかについて記載する欄があります。

受診の際には歯科健診票を持参して、歯科医師に必要事項を記載してもらったものを学校に提出してください。

歯科健診票の見方

歯科健診票には、CやCOなど記号のようなものが書かれています。ここからはその記号が何を意味しているのかをご紹介しましょう。

アルファベットは乳歯・数字は永久歯

歯科健診票で乳歯はアルファベットで表記(A~E)、永久歯は数字で表記(1~7)されています。

それぞれ前から何番目の歯かを表したもので、永久歯の場合「1」が正面の前歯、「7」が一番奥の歯です。

「C」は虫歯のこと

「C」は、むし歯を表す「Caries」の頭文字で、「要治療」という意味です。すでに虫歯になっているので、歯科医院で治療する必要があります。

「CO」の「O」は観察という意味の「Observation」の頭文字です。まだ穴は開いていないけれど歯の表面が白く濁ったり、ざらざらしたりしている虫歯の初期段階を指しています。

「CO」は「要観察」という意味で、すぐに治療しなければならないというものではありませんが、定期的な観察が必要です。

「G」は歯周病のこと

「G」は歯肉炎(歯ぐきのはれ)のことで、「Gingivitis」の頭文字です。歯垢や歯肉の状態から、歯科医による治療が必要であると判断されたことを表します。

「GO」の「O」は「CO」と同様、「要観察」を表すものです。

歯肉に軽度の炎症がみられますが、まだ歯石はついていない状態で、適切なケアや生活習慣を実践することで健康な歯ぐきに改善できます。

なお「G」や「GO」については、記号ではなく「歯肉炎」と表記されることもあります。

「〇」は治療済みの歯

その他にも歯科健診票には、「〇」や「/(斜線)」だけでなく、「△」や「✕」などの記号が書かれています。

「〇」は治療済みの歯、「/」もしくは「—(横線)」は健康な歯を表す記号です。

「△」は喪失歯を指し、なくなってしまった永久歯、「✕」は要注意乳歯で、抜けそうな乳歯や、乳歯が抜けないまま永久歯が生えてきている状態を指します。

要注意乳歯は、そのまま放置しておくか抜くかを、歯科医が診察して判断する必要があるものです。

「要治療」以外は歯医者に行かなくてもいい?

家庭での歯磨きで虫歯予防を

歯科健診票に「要治療」と書かれていたら、早めに歯医者さんへ行かなければならないと判断できます。ところが「要観察」と書かれていると、迷ってしまいませんか。

ここからは、「要観察」の場合どうすればよいかを解説します。

「要観察」では歯科医による管理が必要

「要観察」となった場合、観察者は歯科医であることが望まれます。

「CO」は、放置すると虫歯になるリスクのある歯です。そのため、学校歯科医(歯科の校医)もしくは地域の歯科医が継続的に管理を行い、虫歯に移行させないよう努めることが大切なのです。

したがって、「要観察」であっても歯医者で診察を受けることをおすすめします。

「要観察」でも治療されることがある

「要観察」で歯医者に行ったのに治療された、というケースもあります。

学校健診では多くの場合、体育館などのような明るさが足りない場所で行われています。また、レントゲン撮影なども行われません。

つまり、歯科医院で行う診察に比べると、どうしても精度が低くなってしまうのです。そのため、実際に診察してみると治療が必要な状態だったということも少なくありません。

「要観察」は家庭でのケアがとても大切

「要観察」となった場合は歯科医で診察を受けるだけでなく、家庭でのケアがとても大切です。

「CO」での歯の白濁やざらつきや「GO」でみられる歯ぐきの軽い腫れや出歯などは、適切なブラッシングや食生活の改善によって、悪化を防いだり解消されたりするケースがよくみられます。

歯科医院でブラッシングや生活習慣への指導を受け、それを家庭で実践することをおすすめします。

学校歯科健診はお口の健康への入り口

学校健診でもらう歯科健診票の見方と、もらったあとの対応方法についてご紹介しました。

COやGOであっても歯医者へかかり、経過観察のために定期的な通院を行うことをおすすめします。それによりお子様とご家族のお口の健康への関心が高まり、正しいセルフケア方法や食習慣も身に付くのです。

ハッピーデンタルクリニックは、「痛くない」「怖くない」歯医者さんです。お子様にわかる言葉で優しく説明するとともに、痛みの少ない治療やできるだけ削らない治療を行っています。

世田谷区奥沢、目黒区自由が丘、大田区田園調布に面しており、便利で通いやすいことでも好評をいただいています。

ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

happy_smileのアバター happy_smile ハッピーデンタルクリニック 院長

歯科医師でありながら、医学博士である父の影響から歯科医師になりました。銀座で勤務医として13年間、3000人を超える治療に携わりました。
2011年、自分が生まれ育った世田谷区で「歯周病・虫歯で苦しむ方をゼロにしたい」という思いからハッピーデンタルクリニックを開業いたしました。
人の温もりのある治療を大切にしながらも、新しい変化も取り入れて、人間の生活に「幸福感=ハッピー」が生まれることが大切だと思っています。

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